昨今の 「 振り込め詐欺 」 の影響で、
569. DVDを送る ポスト投函でなく、手渡しで http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=41118
にも書いたように、日本郵便の 「 EXPACK ( エクスパック ) 500 」 がなくなった。
また、銀行の振込額も、小さく制限された。
しかし、なぜ、こうも簡単に騙されてしまうのか?
ニュースを見ていて、 「 自分の息子 」 と詐欺の男が区別できないなんてあり得ないだろう! と多くの人が思ったはずだ。
しかし、この 「 詐欺 」 の手口による被害がこれほど大きいところを見ると、 電話をかけられた当事者には、 「 騙されてしまう 」 心理が働いてしまうと 考えるべきなのではないかと思う。
つまり、次のような、心理的パニックに陥り、平常心での判断ができなくなる。
脳科学で振り込め詐欺を撃退せよ! : ためしてガッテン - NHK http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20090218.html
この番組の中で、Aさんの友人から携帯電話を借りたスタッフが、 Aさんに電話をかけると、Aさんは、 自分の携帯電話に表示された Aさんの名前と電話番号を見て、 相手が、Aさんでないことにまったく気づかず話し続ける。
風船がどんどん膨らみ、針に近づき割れそう、 この状況の中で、最初は、知恵の輪をすいすい外していたのが、 あるところから、膨らむ風船が気になって、知恵の輪が解けなくなる。
「 これから偽の電話がかかってきますよ。」 と伝えておいたのに、3人の被験者が、 理性を失い、「 頭の中が真っ白になった。 」 と言った。 この現象のキーワードは、「 前頭極 」
> 電話の声を耳にするうち、やはり前頭極は活発化していました。 > 専門家によると、詐欺電話の持つただならぬ雰囲気によって前頭極が活性化し、 > わかっていても冷静さが失われてしまうことがあるというのです。
詐欺の電話をかける犯人は、「 家族の名前 」 「 年齢構成 」 「 勤め先 」 などの 個人情報を調べて電話をしてくる。
だから、自分の最寄り駅の 「 青葉台 」 を偽の電話から
「 後で、青葉台まで会社の人が取りに来てくれるって言うから 」 などと聞くと、もう、お金を払わずにはいられなくなる。
これに引っかかる人も少なくないが、 こっちは、まだ、ひっかからない人だっている。
ワンクリック請求の心理トリック http://www.johoguard.com/one.htm
客引きや呼び込みなどは、無視したり、近づかなければいいが、 訪問販売、押し売りは、自宅にやってくる。
相手の怖さや、話の巧みさに乗せられて、 ほしくもないものに高額のお金を出してしまうということもあるだろう。
インターネット心理学 相手の心理バランスを崩す実践テクニック http://www.1mouke.com/info_shinri/shinri/shinri07.html
客引きや呼び込み、訪問販売、押し売り。 これらは、人間が顔をさらけ出しているので、相手を素性をつかみやすいが、
インターネットや電話を使った詐欺になってくると、 相手の素性もほとんどわからず、警察にもなかなか捕まらない。
ところで、最初は、「 振り込み詐欺 」 と報道されていたと思うが、 いつのころから、 「 振り込め詐欺 」 と言われるようになったのだろう。
振り込め詐欺 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%AF%E3%82%8A%E8%…0%E6%AC%BA > 当初から長年、振り込み詐欺と言われたが、「 振り込み 」 では > 納得して自ら振り込みをする意味合いとなるため、 > あくまで 「 振り込め 」 と人から言われている、騙されていないかとなど、 > どの時点でも注意や再考を喚起するようにと > 「 振り込め詐欺 」 へと統一を図った経緯がある。
> 従来、オレオレ詐欺、なりすまし詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺などと > 呼ばれていたが、手口の多様化で名称と実態が合わなくなったため、 > 2004年12月9日に、警察庁によって統一名称として 「 振り込め詐欺 」 と > 呼ぶことが決定された。
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