「 ムーブメント 」 で、「 右 」 や 「 左 」 を教えることができるのならば、
「 おじぎ 」 や 「 背筋をのばす 」 なども日常生活の毎日の指導の中で 教えることができるはずだ。
片手を挙げて、教師の手に、片手ハイタッチをしたり、
教師の真似をして、 自分の頭の上に、手を置いたり、 自分の鼻をつまんだり、
こういうのは、模倣ができる子どもならば、簡単にできる。
ところが、「 おじぎ 」 や 「 背筋をのばす 」 などは、 この動作の体の使い方を知らないと、できない子どもが少なくない。
つまり、教師が、子どもの体に触れて、 体の使い方を、毎日、繰り返し教える必要がある。
123. 1年かけて何を教えたか。 http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=21162 > (2) おじぎ > (6) 背筋を伸ばす
その動作の体の使い方を教えながら、その動作の名前を教える。
たとえば、 子どもの体に触れて、「 ぺこり 」 などと言葉がけをしながら、 おじぎを教えるのである。
子どもの体に触れて、「 背中、ピッ! 」 などと言葉がけをしながら、 背筋を伸ばすことを教えるのである。
このように、日常生活の中で、 男の子のトイレの時に、「 ぷるぷる 」 とか、 手洗いの後、両手を振って、水のしずくを流しに落とす時の 「 ピッ、ピッ 」 とか、 廊下を歩きながら、右端に寄る時の 「 右 」 などの 動作の名前を教えてきた。
わたしは、勝手に、これを 「 日常生活ムーブメント 」 と呼んでいる。(笑)
こうすることで、模倣のできない子どもが、 言葉がけを頼りに、その動作をできるようになる。
模倣ができないといえば、 視覚障害の子どもも、当然、模倣は難しい。
教師が、子どもの体に触れて、動作と、その動作の名前を教える、 この方法は、当然、視覚障害の子どもにも有効である。
…というか、視覚障害児の教育のほうが、はるかに進んでいるのだから、 われわれは、視覚障害児の教育から、多くを学ぶべきだろう。
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