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2009年09月21日(月) 

以前の記事で、

小・中・高校の先生が、養護学校 (特別支援学校) で研修をする

システムのことを書いた。

 

  058. 特別支援学級 担任の研修

  http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=19713

 

  059. 小・中・高校と 養護学校との人事交流

  http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=19715

 

しかし、養護学校は、本当に勉強になるのだろうか。

 

研修人事交流で、養護学校 (特別支援学校) に異動した小・中学校の教員は、

小・中学校に戻った時に、校内の特別支援教育コーディネーター等になることを

期待される教員も多い。

 

そのような教員にとって、

 

① 養護学校 (特別支援学校) の教員の授業や、指導方法は、参考になるのか?

 

  たまたま、ラッキーならば、優れた実践をしている養護学校の教員と

  一緒に子ども達を教えることもあるだろう。 これは、勉強になるだろう。

 

  優れた養護学校の教員ならば、

  「応用行動分析」、「ペアレント・トレーニング」、「動作法」、「摂食指導」、

  「PECS」、「HACプログラム」、「太田ステージ」、

  「マカトン・サイン」、「手話」、「TEACCH」などを、

  よく勉強していて、子どもに合わせて使いこなすことができる。

 

    そして、

 

   055. 重複障害の定義

   http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=19423

 

  で書いたような、保護者、教員などの環境が育ててしまった

  「重複障害」

 

 > c)行動的側面からみて、多動的傾向等問題行動が著しい者で

 >  常時介護を必要とする程度の者

  を改善できるだけの教育力・指導力をもっているはずだ。

 

  しかし、多くの場合、小・中学校の教員には、

  「養護学校の教員は、子どもと一緒に生活しているだけ」 としか映らない。

  (介護しているだけといってもいい)

 

  毎日、指導している 「着替え」 「トイレ」 「食事」 に良い変容が見られるぐらいだ。

 

  他傷、自傷、多動がなく、着替え、トイレ、食事が一人でできるような

  手のかからない子どもなどは、指導されずにほうっておかれているので、

 

  ・あそびが、「つばあそび」 と 「セラピーボール遊び」 ぐらいしかないとか、

  ・手洗いは、手に水を1,2秒かけるだけ。 ハンカチをポケットに入れていないから、

   手も拭かない。 タオルで手を拭いても、拭き残しがあって、手首に水滴がついている。

 

 何年たっても、この 「手のかからない」 子ども達は、このまま変わることはない。

 

 このような教員と一緒に子どもを教えることで、勉強になることはない。

 (このような教員を 「反面教師」 とする以外には。)

 

 

② 養護学校の子ども達を教えることは勉強になるのか?

 

  これは、教えるのが上手い先生は、勉強になるだろうが、

  教えるのが下手な先生には、勉強にならないだろう。 

 

  「小・中学校で教えるのが上手な先生は、養護学校でも教えるのがうまい。」

  逆に、「教えるのが下手な先生は、養護学校でも、小・中学校でも下手だ。」 

 

  教えるのが上手い先生は、「子どもの事実」 を大切にしていて、

  子どもができるようになるための 「指導の原則」

 

  ・向山洋一氏の 「授業の原則十ヶ条」

   http://www.rimbaud.jp/teaching-principles/tree.php?n=5

 

  ・横山浩之ドクターの教え方の原則

   http://www.rimbaud.jp/teaching-principles/tree.php?n=1

 

 などを使いこなせている。

 

  お尻を出してオシッコをする子どもにどう教えるか?

 

  まず、パンツのスリットから、オシッコをすることを毎日、根気強く教え続ける。 

 

  この時に、いずれ一人でできるようにするために、

  このパンツからオシッコをする動作に、子どもにわかる言葉で名前をつけ、

  「パンツ オシッコ」 のように、毎回、言葉がけをする。

 

  そして、ほめ続けるのである。

 

 

  教え方の下手な先生は、

  トイレでお尻を出してオシッコをする子どもに向かって、

  「お尻をだしちゃダメでしょ!」 と毎日、怒り続ける。

 

  毎日、怒り続けても、子ども達は、相変わらず、お尻を出してオシッコをしている。

  何も、毎日、怒られ続けることも変わっていない。

  (養護学校には、この手の先生が少なくない。) 

 

 

 

 

 

 

 


閲覧数2,413 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2009/09/21 16:20
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Rimbaudさん
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「教育」と「障がい、学校、家庭」について、「原理・原則」が見つけら…
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